2014年4月9日水曜日

エンジニア以外の人との会話に必要なこと

この動画↓を見て爆笑したんですが、ひとしきり笑って、ちょっと考えたんですよ。

「しわ寄せはいつも技術者に来る」「笑えるどころか胃が痛くなってきた」 エンジニアの苦悩を描いた動画に世界中が共感

エンジニアにとっては明らかに不可能と思える要求が平然とクライアントから突きつけられる、ってことは、結構よくある話なんじゃないかと思います。上の動画だと「7本の赤い線を引く。全ては厳密に直角で、そのうち数本は緑のインクと透明のインクを使う。」という要求です。

・・・何を言ってるんだ!?と叫びたくなりますが、ここで重要なのは、要求を出している側も、それが何を意味しているのか本当は理解していないし、さらにその要求の字面通りのものを欲しがっているもでもない、っていうことですね。

ちなみに上の動画でリアルだなぁと思うのは、途中でエンジニアが「では2本の赤い線を直角に描いて、残りは透明なインクで描く。これでどうか?」と提案して、クライアントも「それで大丈夫」と一旦返す所です。

そう、厳密に言えば、「2本の赤い線を直角に描いて、残りは透明なインクで描く」というのは、一番最初にクライアントが出した要求とは違います。赤い線は7本から2本に減っているし、緑のインクも使わない。でも、クライアントは大丈夫と言っている。要するに、クライアント自身も、自分が欲しがっているものが分かっていない、ということです。

もうそろそろお分かりだと思いますが、今回のタイトルに掲げた「エンジニア以外の人との会話に必要なこと」というのは、スバリ「察する力」です。

会話から、相手が本当は何を欲しているのか汲み取らなくてはいけません。そしてそれを再度エンジニアが言葉にして返すのです。

相手の言うことを言葉通りに受け取ってはいけません。ものごとを可能な限り正確に話すのはエンジニア同士なら当然のことですけれども、それ以外の人は、会話とはなんとなく雰囲気が合っていればOK程度位にしか思っていない、とエンジニアは考えるべきです。別にエンジニア以外の人が適当すぎると責めたいのではなく、そのくらい言葉の前提が違うという意味です。

相手が滅茶苦茶なことを言っていたとしても、本当は何を望んでいるのかを察することが出来れば、それを提案すれば相手は満足してくれるわけですね。

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