2014年5月30日金曜日

次々に出る新技術とどう向き合うか

この記事『「新技術の習得」は麻薬だ 』を読んだんですが、共感するところが多いですね。次々と有象無象の新しい技術が出てきて、まるで「よどみにうかぶうたかた」のようにボコボコと出現しては消えていくわけですが、追いかけまくっていればそれだけで気持よくなってしまうかもしれません。

実際、技術者同士で話をしていると、知識が膨大にあるというだけで表面上は優秀に見えたりするし、相手の知らないことを自分が知っているという状況の優越感は理解はできます。でもそれが実際の仕事につながるかと問われれば、かなり怪しいですね。

僕の考えとしては、「自分が実際に今使っている、あるいはこれから仕事で使う技術」について徹底的に掘り下げて追求し、その過程で関連する新技術があれば吸収していくべきだと思っています。

注意すべきは、新技術の吸収よりも、現在使っている技術の掘り下げのほうが先だということです。実は、実際に仕事で使っているにもかかわらず、深く知っている、あるいは深く知ろうとする人って意外にも少ないです。

もちろん「深く」ってのもやりだしたらキリがないし、無意味な領域まで言ってしまっては仕方ないです。例えばWebアプリケーションの開発が仕事なのに、CPUのアーキテクチャに詳しくなっても、ちょっとそれは深く掘りすぎて反対側に突き抜けてしまった感があります。

でも、例えば自分が使っているフレームワークのソースコードを読んでみるとか、自分が使っている言語の解説本に徹底的に目を通してみるとか、そういう類のことならば少なくとも新技術を追いまくるよりは余程確実に役に立つし、実力の向上につながると思うんですよね。

そうやって、今使っている技術を掘り下げる中で関連する新技術に遭遇したならば、そこで初めて新技術を吸収すればいいと思います。そうすれば、実際の仕事に直結する形で新技術を勉強することになり、より有意義な勉強になるはずです。

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