2014年7月24日木曜日

言われたとおりにやるエンジニアは二流

依頼者から言われた通りのものを作る。と言えば一見問題ないように感じますが、ただ言われたとおりにやるだけでは、それはソフトウェア開発エンジニアとして二流だと思ってます。

仕事の依頼というものは、それ自体が依頼者の本当に欲しい物を示しているのではありません。依頼者が、欲しい物を伝えようとして表現した結果が仕事の依頼なのです。そこには依頼者が表現する際にどうしてもズレや抜け漏れが生じていると考えなければいけません。

だから、依頼を受けたエンジニアとしては、依頼通りのものを作る事を目指すのではなく、依頼を通じて依頼者が本当に欲しがっているものを推理し、依頼をチューンナップしてあげる必要があります。

上記の話は、ソフトウェア開発においてウォーターフォール型開発だと要件定義の段階で実際によく言われる話です。しかし、ウォーターフォール型開発のように、ステップが明確に分かれていない開発が多くなっています。アジャイルや、それに類似した開発手法では、要件定義・設計・実装は明確に分かれておらず、担当者も同じだったりします。僕が関わっているプロジェクトもそうですね。

そうなると、より担当者の判断が求められるようになってきます。ウォーターフォール型開発だったら、要件定義の段階で全ての仕様について依頼者の同意を得てから次のステップへ進むという方法でしょうが、アジャイルや類似した開発手法の場合そうは行きません。そもそも仕様はどんどん変更されるのが前提ですから、担当者自身が判断して実装して実際に動く状態まで作って依頼者に見せてしまえばいいし、それしかないのです。

今後ますます、言われたとおりにやるエンジニアよりも、言われたことを上手に解釈して意図を汲み取り、実装まで行って動く形にして、依頼者を満足させられるエンジニアが評価されていくでしょう。

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